ぶさうさブログ

兄を亡くした自死遺族、FTM夫の妻の立場がメインのブログです。時々ねこさん、映画、漫画、本、アドラー心理学(勉強中)、ダイエット、ギター(初心者)など。

懐かしむ


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歩いて20分くらいの所の夕暮れの海。

19:40 潮が満ちています。




「懐かしむ」とは

過去のことに心がひかれ、それにひたる。なつかしいと思う。


この意味って、なにかほっこりするようなことだけじゃなく

悲しかったり、苦い思い出のことも含むんでしょうか?



幼児期のころ、小学生のころ、中学生……




私はあまり良くない思い出ばかり思い出すので

過去に戻りたいとは思いません。





“懐かしむ”ことをする時、


結局今は亡き兄にまつわることや


家族の嫌な場面ばかり思い出して



大抵私は暗ーーーーーい気持ちになる。






だから思い出す頻度を意識して減らす努力をした。





思い出すと、決まって


「兄はあの時どう思ってたんだろ?」


「どうやったら兄が自死を選ばないようにできたんだろう?」


「妹の私が、兄の自己肯定感を下げないようにフォローできる場面や言葉があっただろうか?」




答えも出ない、

出たところで何もしようがないことを

ぐるぐると考えていたことにもう疲れた。
 





兄の歳は、4年前に越しました。



(感覚的には「越してしまった」という感じ。)





これから私が事故も病気もなく

順調に年老いていくほど

私の人生で「兄がいた時間」が少なくなっていく。





思い出がどんどん固定されていきそうで

なんだかとっても淋しい。





自死ってさぁ、、


思い出を


全く、何にも美化できないんよね、、。




たまにほっこりとしたことなんか思い出すけど、

次の瞬間には悲しくなるんよね。





「考えることに疲れた。」


だから考えることをやめる?



それが難しいのが自死遺族なんだろうね。






兄は真夏に亡くなったので


一連の騒動があった「暑い時期」に


毎年どんよりしています。




梅雨があけて

本格的に暑くなるこの時期は

どうも苦手です。








読んでくださり、ありがとうございますm(_ _)m