ぶさうさブログ

兄を亡くした自死遺族、FTM夫の妻の立場がメインのブログです。時々ねこさん、映画、漫画、本、アドラー心理学(勉強中)、ダイエット、ギター(初心者)など。

死を受け入れる描写に心打たれる





アニメでの


「死を受け入れる」


「死を覚悟する」



観るたびにそのシーン、表情、静けさに胸を打たれます。





幅広く観ているわけではないのでほんの一部のアニメですが、個人的にその作品の一番印象に残る部分の一つです。






天空の城ラピュタ


天空の城ラピュタ [DVD]

天空の城ラピュタ [DVD]

  • 発売日: 2002/10/04
  • メディア: DVD


※ここに書いているセリフは覚えている限りですので、少しずつ違うと思います。





終盤、玉座の間(ムスカによると)にて
銃を持ったムスカからシータが飛行石を奪い、パズーに一旦預けた後シータとパズーが再会するシーン。




「シータと二人きりで話がしたい」とムスカに頼むパズー


それに対し「3分間待ってやる」とラスボスにしては優しい(?)猶予を与えたムスカ
しかしこれが致命的なミスとなりましたね。




殺す気マンマン、銃弾を補充しているシーンのブラックさが良いね!!!






この時点でシータとパズーは死を覚悟しているのだろうか?



少し前に、シータは「パズー来ちゃダメ!どうせこの人は私達を殺す気よ!」と言うシーンがありますが、この時には自分は助からないという(もしくは犠牲になる)予感が伝わります。



その前にも「ここはお墓よ、あなたと私の。」とハッキリ言ってもいますね。





ラピュタの兵器のパワーを目の当たりにして事の重大さを感じ、併せて王族の名を受け継いだ運命を受け入れ、「身をもってしてでもこの人を止めなければ」という結論か。


なんという決断力。


しかしムスカとシータでは体格、武器、経験(どんな経験かは分かりませんがムキムキですよねムスカ、相当強そうです)
など差があるため「犠牲にならないと到底かなわない」ですよね…。






一人で、のどかな所で、ただ暮らしていただけのシータ。


王族ということが分かったからといって奢ることなく「地に足をつけて暮らす」ことが結局一番良いんだ、と主張するシータ。




なんとう悟り…(涙)




パズーを巻き込みたくないとしていたけれど、
中盤のパズーのセリフ「シータが空から降りてきて、わくわくした。素敵な冒険が始まるって。」



そんな事をキラキラした目で言っていたパズーだけど現実は綺麗なことばかりでない冒険、
でもパズーはその現実も即座に受け入れ、滅びの呪文を使うことを選んだ。






無事ではいられない覚悟は、これ以前にとうにしているのかもしれない。






それともそんな覚悟うんぬんではなく、「目の前のこと」「目の前の人」に一生懸命なだけかもしれない。




とにかく一人で生きてきたしたたかさ、柔軟さをシータとパズーから感じました。
同時にどれだけ淋しい思いもしてきたのか?と想像すると悲しくもなります。





そんな背景があってこその「死を受け入れるシーン」に心動かされました。













「おばさんたちの縄は、切ったよ」







このシーンが一番好きかもしれない…。




中盤、ドーラの「40秒で支度しな」シーン
僅かな時間しかないにも関わらず、鳩たちを逃がすために時間を割いているところ。



終盤「おばさんたちの縄は、切ったよ」
それをきちんとシータに伝えてあげるところ。




もうこれ書いている今泣けてきましたよ。

何十回も観ているのに、泣けます。




パズーの優しさに。


それを数秒で表現する駿さんスゴイっす。





私が子どもの頃はこの一つ一つのシーンは一瞬すぎてこんなにピックアップすることはなかったですね。



「目がぁあぁああ目がぁああ」
バルス!!!」


とかいう分かりやすい描写しか意識して
なかったですねやはり。



ここ数年はドーラも大好きです。





まとめ


全シーン大好きです(笑)




直接的な表現ではないことが、より伝わり、胸を打つんだなぁと感じました。

説明口調になったりセリフが多すぎると萎えることが多い。

一見分かりにくいことほど、奥深い。





あぁーーまた観たくなってきた。観よっ!(笑)






読んでくださり、ありがとうございますm(__)m